東京は日本のなかでも最大の人口を誇っていますが、特に若い年齢層が多いとされています。さらに、近年は一人暮らし世帯が多いという調査結果もあるくらいです。これまで焼肉といえば、大人数で楽しむものとされてきました。しかし、最近の傾向は、ひとりでも焼肉を楽しめる店の増加です。これは、ひとり焼肉専門店の登場から拍車がかかっているとされており、基本的に2人以上で来店することが多い店でも、おひとり様用のメニューや座席を用意しています。
一品メニューや単品メニューの増加や、カウンター席の設置はその現れといえるでしょう。東京という街はわざわざ人目を気にする街ではありませんが、それでもひとりで利用するのは消極的だったという方が多かったようです。カウンター席が増えてきたあたりから、ひとりで来店する方が増え、需要の多さを感じた店側はメニューにこれまでより単品メニューを追加しています。盛り合わせメニューでも2名くらいで食べられるものは、ひとりで食べるにも無理がない量といえます。
おひとり様に向けたサービスを展開することで、さらにこの業界は活性しているようです。ひとりの場合は会話を楽しむような食事ではないので、意外とお客様の回転も早く、店の利益にもつながっていると思われます。